2019.12.15

メリットは充分！青色申告会への入会のススメ

個人で事業を始めて、何が何だかわからないままに初めての確定申告を乗り切り、それ以後も「こうすれば節税につながる！」などの説明を受けたり記事を読んだりしてもいまいち理解できないという方は少なくないでしょう。

そんな個人事業主の方にオススメしたいのが『青色申告会』への入会です。

清々しい名称ですが、一体、どのような団体で、どのような入会メリットがあるのでしょうか？

今回は青色申告会の入会メリットについて紹介します。

1 青色申告会とは？

まずは青色申告会の概要を説明しましょう。

青色申告会とは、昭和25年に始まった青色申告と同時に発足した納税者団体です。

正しい申告納税を推進し、公平公正な税制の創設や社会保障の改善を要望するのが会の目的で、現在では全国で100万人以上の会員が入会しています。

基本的には「一税務署に対して一青色申告会」を原則としているため、全国各地に青色申告会が設立されていますが、都市部などではさらに細分化した市区ごとにも設立されており、常に活動の充実化が計られています。

年間で1万円程度の会費を支払うことで、青色申告会に関する様々な指導や協力を得られ、独自の共済システムも利用できるため、何もかも自分で切り開いていかないければならない個人事業主にとっては非常に心強い団体だといえるでしょう。

青色申告会に入会することで様々なメリットがありますが、ここではポイントになる部分を紹介していきましょう。

1 経理・税務のサポート

青色申告会に入会すると、事務局による記帳指導が無料で受けられます。

税理士を招いた税務相談会や会計ソフトの講習会、年末調整の説明会なども開催されているので、まだ青色申告に不慣れだという事業主にとっては嬉しいメリットです。

さらに、全国青色申告会総合連合会が企画した会計ソフト『ブルーリターンA』を購入することができて、電子申告『e-Tax』の送信サポートもおこなってくれるので、入会後の確定申告はバッチリです。

2 保険事業

青色申告会に入会すると『青色共済』に加入できます。

月々1,000円の会費で病気や事故、入院、死亡時の見舞金が給付されるので、万が一の際の助け合いが可能になります。

もちろん、共済の見舞金だけでは不安も残るので、会員専用の傷害保険や交通事故障害保険、がん保険も用意されています。退職・廃業に備えた資金準備の『小規模企業共済制度』も利用できるので、共済システムが充実した企業並みの制度を利用することが可能です。

3 福利厚生

青色申告会に入会すると、会員専用の集団健康診断『青色ドッグ』、国内外への会員旅行やホテル・テーマパーク利用時の料金割引など、福利厚生が充実しています。

青色申告会について紹介しましたが、いかがでしたか？

個人事業主としては、税務関係の相談やサポートが充実している点が大きなメリットですが、万が一の備えや休暇の息抜きまでもが充実しているのも嬉しいでしょう。

個人事業主の方で青色申告会に加入していない方、新たに青色申告承認申請をして初めての確定申告に臨む方などにはぜひ加入をオススメしたいですね。