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2020.02.11

事例に学ぶ、不動産売却で損をするケース

事例に学ぶ、不動産売却で損をするケース

不動産は周辺事情や住宅事情などによって大きく価格が変動する商品です。

不動産の売却で一儲けできたという旨い話がある一方で、不動産売却で大損をしてしまったという失敗談も決して珍しい話ではありません。

特に不動産は単価の高い商品ですから、一度の失敗が人生を左右するほどの大損失を生んでしまうことさえあるのです。

ここでは、不動産売却で損をした実例を紹介していきます。

先人による失敗談を教訓に、不動産売却で損をしないように勉強しましょう。

1 「仲介の不動産業者選び」で失敗したケース

不動産の売却は、一般的には仲介となる不動産業者に一任することになります。

ただし、不動産業者には色々な業者がいて、懇切丁寧で熱心に仕事をしてくれる業者がいれば、自社の利益や営業成績を伸ばすことしか考えていない高慢な業者もいるので、仲介する不動産業者選びは非常に重要です。

では、実際にあった「仲介の不動産選び」での失敗事例を見てみましょう。

【ケース1 高い査定で釣る業者は要注意】

Aさんはマイホームの土地建物を売却することを決意し、数社の不動産業者に査定を依頼しました。

どの業者もほぼ同じ程度の査定結果でしたが、ある1社だけは著しく高い査定結果だったので説明を求めると「この辺りはこれから需要が伸びるはずなので、現在の市価よりも大幅に値上がりする」との回答でした。

高い査定結果に目が眩んだAさんは、高い査定結果を提示した業者に一任しましたが、結果はほかの業者が提示した査定額よりもはるかに安く、しかも売却できたのは1年以上が経過してからでした。

この業者の担当者は、自分の営業成績だけを優先して根拠のない高い査定結果を提示して物件の委任を獲得していたわけです。

査定結果が一様になるのは「当たり前」の根拠を参考にしているからであり、著しく高い査定結果を提示する業者を信用するのは危険だという一例です。

【ケース2 売却後に修繕を求められる?】

Bさんはマイホームを売却する際に大手不動産業者であるX社に仲介を依頼しました。

X社の担当者立会いでBさんの物件を確認し、数ヶ月後、無事に買い手が見つかって売買契約は成立。

ところが、X社の担当者から「物件の買い手が『不具合箇所がある』と言ってきたので修繕して欲しい」と言われてしまい、Bさんが費用を負担して修繕したのです。

元々はBさんがある程度長い期間居住してきた住宅なので、不具合箇所があっても当然でしたが、そこはX社も立会いで確認しているはずだし、売買契約の時点で現況有姿売買の説明をしておくべきでした。

このトラブルはX社の怠慢によるものです。

いくら大手不動産業者でも、丁寧な対応をしてくれるとは限りません。

ネームバリューよりも実際に担当者と接してみて信用ができる業者を見極めることが重要です。

2 「物件を売るタイミング」で失敗したケース

不動産取引に慣れた人の間では「不動産は生き物」だという認識が浸透しています。

タイミングによって得をしたり損をしてしまったりするのが不動産なので、売り時を見誤ると大失敗を引き起こしてしまいます。

【ケース3 「売り渋り」で大損失?】

Cさんは自身が所有していたアパートが入居者不足でマイナス運用であったために売却を考え、不動産業者に仲介を依頼。

査定額は3,000万円で、市価などを考慮するとCさん自身も妥当だと感じていました。

不動産業者を通じてすぐに買い手が見つかりましたが提示額は2,800万円、市価の上下差の範囲内とはいえ、Cさんの思惑よりも200万円だけ下回っていました。

「まだ待てば高い価格の買い手が見つかるはずだ」と考えたCさんはその買い手の話を断りましたが、その後は一向に買い手が見つからず、そのまま1年以上が経過してしまいました。

結局、買い手が見つからない限りは入居者不足なのでマイナスがかさむ一方なので、市価よりも大幅に安い2,300万円で売却したのです。

最初の買い手で手を打っておけば500万円は高い価格で売却できていたうえに、1年間のマイナス運用は避けられたのです。

焦って売却することで損をするというケースもありますが、妥当な金額の提示を受けているのに売り渋っていると、生き物である不動産はそっぽを向いてしまうことがあるという一例です。

3 まとめ

不動産売却で失敗して損をしてしまった実例を紹介しましたが、いかがでしたか?

紹介した失敗談の事例を参考にすると、不動産売却で損をしないためには

・仲介の不動産業者選びはネームバリューなどではなく担当者を直接見極め、極端に高い査定額を提示したり、必要な書類などの手続きを疎かにするような業者に任せないようにする

・不動産の価格は周囲の状況などで大きく変動するが、市価程度で提示する

買い手がいる場合は妥当だと評価するべき場合もあるという教訓があると言えるでしょう。

不動産を売却する際には、ぜひこれらの失敗談を思い返してみてください。

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